2週間の隔離期間を過ごすホテル。
中国渡航準備をしていると「どんな部屋で隔離されるの?」「隔離ホテルには何が置いてあるの?」
「何を持っていけばいいのかな?」と気になりますよね。
各ホテルによって違うとは思いますが、隔離ホテルの一例として参考にしていただければ幸いです。
はじめに
一部の地域への航空便では隔離ホテルが決まっている場合や、ホテルランクを選べる場合もあります。
ただ多くの場合は、“ホテルガチャ”と言われているように、どこのホテルに行くのかは分かりません。
特に初めての渡航の場合、「どんなホテルになるのかな」「汚かったら嫌だな」「耐えられるかな」と
不安ですよね。あなたのお気持ち分かります。私もたくさん調べて一喜一憂していました。
ですが、情報がありすぎると心が疲れるので、時には情報をシャットダウンすることも必要です。
この記事も「こんなホテルもあるんだね。ふ~ん」ぐらいの軽い気持ちで見てもらえればと思います。
部屋の様子
隔離ホテルに到着して、中国のホテルはどんな感じなのかなとドキドキしながら入室。
入ってすぐの第一印象は「めっちゃ広い。しかも思ったよりも良い!」でした。
2週間過ごす中で気づいたこともあるので、それも含めご覧下さい。
中国歴が長い方はそんなの当たり前だと思われるかもしれませんが、
初めて中国のホテルに泊まった者の感想として、そのまま書いていきたいと思います。
広さ
1人で過ごすには十分な広さです。日本のビジネスホテル×2~3倍はありました。
デラックスルームでベッドはダブルサイズ。天井も高い。
窓もないビジネスホテルのようなところに入れられるのかなと思っていたので、ラッキーでした。
窓・ベランダ
床から天井まで大きな窓があるので、建設中の建物や遠くのビル群・山なんかも見られ
北向きですが昼間は電気をつけなくても過ごせるぐらい明るく開放的でした。
ただし、窓は開けられず、ベランダにも出られません。窓を少しでも開けるとアラームが鳴ります。
ベランダに出たり、換気したりしたいな~とも思いますが窓が付いているだけでも御の字ですかね。
空調
エアコンある!と思いましたが、コンセントが届きません。
そして室外機もあるのに配管が繋がっていない。中国あるあるなのかな?
これとは別にちゃんと埋め込み型の空調が付いていましたおり、冷暖房共使用できました。
温度設定も可能です。ただし、吹き出す風は臭かった…
水廻り(お風呂・トイレ・洗面台)
バス・トイレ・洗面台が全て別で、水圧や水温も問題ありません。水のにごりもありません。
何より浴槽が付いているのが最高! 毎晩、ゆっくりリラックスタイムです。
水廻りは床が大理石で濡れるととても滑りやすく危険なので注意が必要です。
その他 設備
その他、私が入った隔離ホテルにあった設備は↓のものです。
- 電気ケトル
- テレビ(中国語の番組のみ)
- Wi-Fi(時間帯によっては繋がりにくい)
- ドライヤー
日本のホテルにあるようなウォシュレット・冷蔵庫はありませんでした。
アメニティ
バス・トイレ関係
- バスタオル 2枚
- フェイスタオル 2枚
- バスローブ 2枚
- バスマット 1枚
- トイレットペーパー 4個
- ティッシュペーパー 4袋
- シャンプーミニボトル 1本
- リンスミニボトル 1本
- 歯みがきセット 2セット
- 固形石鹸(小) 2個
- トラベルセット 1つ(洗濯洗剤・シャンプー・ボディーソープ・ボディタオル・歯ブラシ・歯磨き粉・ヘアコーム)
食事関係
- マグカップ 2個
- グラス 2個
- ティーカップ 2個
- 割り箸 大量
- 使い捨てスプーン 14本
- つまようじ 30本ぐらい
- 水550ml 28本
- カップ麺 2個
- 紫芋のお粥 2缶
- 紅茶 2パック
- 緑茶 2パック
その他アメニティ
- 黒いごみ袋 約20枚
- 体温計(水銀) 1本
- 虫除け 1つ
- ハンガー 7本
- 消毒液 1本
- アルコールウェットシート 2個
- 使い捨てスリッパ 2足
- サンダル 2足
補充について
・水 2元/本で追加可
・タオル、シーツ類もこちらからお願いすれば交換可能
・トイレットペーパーも補充可能
ザーッと列挙しましたが、このホテルのアメニティ類は豊富に準備されているほうだと思います。
部屋の綺麗さは?掃除されている?
正直、綺麗とは言えません・・・掃除しきれない部分はレジャーシートを被せて見ないふり(笑)
リネン類の交換や消毒はしてあるとは思いますが、その他の掃除はしてなさそうな感じです。
荷物を広げる前に机をササっと拭いたところウェットティッシュは真っ黒に。
テーブルの足元には前の人の食べかすと思われるものが多数・・・
さらに1日目は疲れていて気付かなかったのですが、
2日目のシャワーを浴びているときふと足元を見るとミミズのようなものが。
ギャーーーー!!と驚きましたが、よくよく見てみると細長いタイルの溝から
垢にカビが生えたようなものが浮き出てきたものでした。
(元々、溝部分は黒色だと思っていて気付いていませんでした…)
そこからはお掃除タイム。
お風呂掃除の道具は持ってきていませんでしたが、割り箸にティッシュを巻いて、
ボディーソープでゴシゴシ。綺麗になりました。
掃除用のグローブ持ってきてて良かった~と思った瞬間でした。
汚い部分を見つけると「うわっ!」となりますが、暇つぶしを兼ねて1・2日目は掃除掃除。
たっぷり時間はあるので、汚れているところは掃除すれば問題なし!(と言い聞かせる)
お掃除道具は持参をおすすめします。
個人的に苦痛だったこと
それは、壁からおじさんの臭いがするのです。
これが噂のカビの臭い? 嗅いだことがないので分かりません。
ダニスプレーは持ってきましたが、消臭スプレーは持ってこなかった私。
ホテルだからそんなに臭いはしないだろうし、
もししたとしても過ごすうちに慣れるだろうと思っていました。が、数日経っても全く慣れません。
部屋自体は臭くないので昼間は大丈夫ですが、問題は寝るとき。
ベッドに横たわると、ぷわ~んと臭ってきます。
どうしようもないので、頭の向きを反対にして寝ていました。
追加でいい匂いのヘアミストをかけたタオルを敷いて、マスクをすれば気にならなくなりました。
おじさん臭はかなり苦痛でしたが、工夫すればそれなりになんとかなります。
これが永遠に続くわけでもないですし、2週間だけと割り切ってしまえば気持ちも楽になります。
まとめ
ホテルにあまり期待していなかったので、思っていたより快適に過ごせました。
広くて、開放的で、浴槽があるのでそれだけで満足です。
それに隔離されていたホテルでは思いのほか、色々なものを用意して下さっており、
また補充も可能なので、2週間生活する中で特に不自由しませんでした。
そりゃビックリしたこともありますが、対処すれば過ごしやすくなりますし、
中国生活への順応期間だと思えば、いい経験なのかもしれません。