今回は、120V地域へ渡航される方向けに炊飯器の準備をどうするか?を考えていきたいと思います。
日本で、電圧120Vの海外で使う炊飯器を用意する方法は、下記の3つです。
それぞれ、どの方法が一番安くできるのか?どんな方に合っているのか?を検討しましたので、本記事でご紹介します。
これからアメリカやハワイ・カナダなどの120V地域に渡航される方の参考になれば嬉しいです。
日本国内用の炊飯器は120V地域でそのまま使える!?
国内用100V対応炊飯器は、海外ではそのまま使えません。
「現地のコンセントにそのまま挿して使っている」という方もいますが、現地の電圧に対応していない炊飯器をそのまま使うことは止めましょう。
一時的には故障せずに使えたとしても、毎日お米を炊き続け、数週間・数か月・数年…と使い続けることで、炊飯器に負荷がかかりいずれ故障します。
最悪の場合、火災に繋がることもあります。
それでは、電圧120Vの海外で炊飯器を使うにはどうしたらいいでしょうか。
電圧120Vの海外で使う炊飯器を用意する3つの方法
日本で、電圧120Vの海外で使う炊飯器を用意する方法は3つあります。
どの方法が安いのか?やメリット・デメリットについては後述します。
海外120V対応炊飯器と変圧器っていくら?
それぞれの方法の価格を比較する前に、日本で販売されている120V対応炊飯器と変圧器の価格について少し解説します。
海外120V対応│炊飯器の価格
2022年7月現在、インターネットで購入できる120V対応炊飯器は下記の1種類です。
Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングでの価格は、5.5合サイズで16,800円前後でした。(2022年7月現在)
海外向け炊飯器│象印 NS-ZCC10・NS-ZCC18(120V)
参考記事:【海外120V対応】象印炊飯器│NS-ZCC10・18の口コミ評判をレビュー!
120V⇔100V変圧器の価格
変圧器は容量やメーカーによって価格は違いますが、ここでは日章工業株式会社の変圧器をご紹介します。
日章工業株式会社を選んだ理由は、
- 日本の老舗変圧器メーカーなので品質に信頼がおけること
- 老舗変圧器メーカー2社のうち必要な容量が少なくていいこと
変圧器の必要な容量計算方法については省略しますが、変圧器の容量が大きくなるほど価格も高くなるので、今回は日本メーカーで容量の余裕が少なくていい日章工業株式会社の変圧器を例に比較していきます。
⇩変圧器の容量についてはこちらで詳しくご紹介しています⇩
【海外赴任準備】変圧器の用意は必須?容量の計算方法は?│変圧器一覧も
日章工業株式会社│120V⇔100V変圧器の価格
ここでは、日章工業の120V⇔100Vアップダウン変圧器(昇圧・降圧の両方ができる)を例に出します。
品番 | 変圧器の容量 | 炊飯器の 消費電力目安 | Amazon | 楽天市場 | Yahoo! ショッピング |
---|---|---|---|---|---|
SK-550U | 550W | 440W | 10,200円~ | 9,900円~ | 8,800円~ |
SK-1100U | 1,100W | 880W | 11,100円~ | 11,100円~ | 10,200円~ |
SK-1600U | 1,600W | 1,280W | 20,300円~ | 20,300円~ | 18,500円~ |
SK-2200U | 2,200W※1 | 1,320W | 24,900円~ | 25,100円~ | 25,100円~ |
SK-3300U | 3,300W※2 | 1,320W | 34,500円~ | 39,800円~ | 37,700円~ |
※1:1つの出力コンセントから最大1650Wまで使用可能。2つの出力コンセント同時使用で最大2200Wまで使用可能
※2:1つの出力コンセントから最大1650Wまで使用可能。2つの出力コンセント同時使用で最大3300Wまで使用可能
上記は、各ショッピングサイトの還元ポイントや送料については含んでいない価格ですが、ポイントや送料を含めるとどのサイトも大体似たような価格になります。
どの方法がお得?合計金額の比較
日本で電圧120Vの海外で使う炊飯器を用意する方法のうち、どれが一番あなたにとってお得でしょうか?
それは、今使っている炊飯器の消費電力によります。消費電力は炊飯器の本体や取り扱い説明書に○○W(ワット)と記載されています。
上記は、価格だけを比較しています。それぞれのメリット・デメリットや炊飯器の性能へのこだわりによっても、おすすめの方法が異なってきます。
使っている炊飯器が880Wまでの方
新しく120V対応の炊飯器【象印 NS-ZCC10】を購入する場合、16,800円前後です。
一方、いま使っている炊飯器に対応する変圧器【日章工業SK-1100U】は、約11,100円です。
比較すると、海外対応炊飯器を購入するよりも、容量1100W(炊飯器880W×1.25倍=1100W)の変圧器を購入する方がお得になります。
▼【日章工業SK-1100U】はこちら▼消費電力880Wまでの炊飯器をお使いの方
使っている炊飯器が880W~1320Wまでの方
消費電力880W~1320Wの炊飯器に対応する変圧器は、【日章工業 SK-1600U】18,500円~もしくは、【日章工業 SK-2200U】24,900円~になります。
ですので、16,800円前後の120V対応の炊飯器【象印 NS-ZCC10】を購入する方が安く済みます。
消費電力880Wを超える炊飯器の加熱方式は、IH式の場合が多いです。
一般的に、マイコン式とIH式で比べると、高火力・高温でお米を炊き上げるIH式の方がお米の炊きあがりが美味しいと言われています。
今、IH式炊飯器をお使いの方は、コストを重視して海外対応炊飯器にするのか、それともお米の炊きあがりを考慮して変圧器で対応するのか、を検討することをおすすめします。
価格差は、約2,000円~8,000円です。
変圧器の容量 | 炊飯器の 消費電力目安 | 価格 | |
---|---|---|---|
120V対応の炊飯器 【象印 NS-ZCC10】 | ─ | ─ | 16,800円前後 |
日章工業 SK-1600U | 1,600W | 1,280W | 18,500円~ |
日章工業 SK-2200U | 2,200W※1 | 1,320W | 24,900円~ |
※1:1つの出力コンセントから最大1650Wまで使用可能。2つの出力コンセント同時使用で最大2200Wまで使用可能。
≪ 120V対応の炊飯器を用意する場合 ≫
こんな方に
- キッチンスペースを広く使いたい方
- 炊飯器の性能にはこだわらない方
- 出国直前まで炊飯器を使いたい方(今使っている炊飯器を送らなくていい)
海外向け炊飯器│象印 NS-ZCC10・NS-ZCC18(120V)
参考記事:【海外120V対応】象印炊飯器│NS-ZCC10・18の口コミ評判をレビュー!
≪ 変圧器を用意する場合 ≫
こんな方に
- 海外でも今まで使っていた炊飯器を使いたい方
- 炊飯器の性能にこだわりたい方
- キッチンスペースや引越し荷物量に心配がない方
▼【日章工業 SK-1600U】はコチラ▼ 消費電力1,280Wまでの炊飯器をお使いの方
▼【日章工業 SK-2200U】はコチラ▼消費電力1,320Wまでの炊飯器をお使いの方
使っている炊飯器が1320W以上の方
消費電力1320以上の炊飯器に対応する家庭用変圧器(120V→100V)は、見つかりませんでした。
ただ1300W以上の炊飯器は、ほぼありませんね。
まとめ
今回は、120V地域へ渡航される方向けに炊飯器の準備をどうするか?を価格比較も含めご紹介しました。
皆さまがベストな選択ができますように!
▼この記事で紹介した炊飯器・変圧器 一覧
海外向け炊飯器│象印 NS-ZCC10・NS-ZCC18(120V)